アルトコインが今週末、決定的な動意を迎えそうだ。クジラの買い増し、トークンロック解除への警戒、そしてチャート上の反転形成――3つの注目条件が交錯する。そのため、BeInCryptoのアナリストは今週末に注目すべきアルトコインを3種選定した。
オンチェーンのフロー、ETFのポジション、チャート構造がこの48〜72時間以内に重要な判断ポイントを生み出す。
今週末に注目したいアルトコインの1つ目はTRUMPである。TRUMPの上位100アドレスは過去7日間で2.47%保有量を増やした。これは保有総額9761万8000TRUMPに対し、約2350万TRUMPの積み増しに相当する。次位層のクジラもさらに2.41%を追加した。一方、取引所残高は9.05%減、同期間に約1400万TRUMPが中央集権型取引所から流出している。
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この買い増しは、4月25日に予定されているマール・ア・ラーゴの暗号資産・ビジネス会議を前にした動きと連動する。4月10日時点の上位297ホルダーには本イベントの参加権が与えられ、さらに上位29のクジラには大統領とのVIPアクセスが付与される。明確な材料を前に買い残が積み上がる構図は、今週末から翌週にかけてアルトコインのボラティリティ増大を示唆する。
TRUMPの価格は3月末以降、2.77ドル~3.11ドルのレンジで推移している。2.77ドルのサポートは複数回試され、現在はカップ型のベース内にダブルボトムも形成する形。3月23日以降、上昇ローソク足で静かに出来高が増加しており、これは買い集め後の反発局面に典型的なダイバージェンス。
強気シナリオは3.11ドルを日足終値で上抜けすることにかかる。突破が成立すれば3.51ドルがターゲットで、これは約12.60%の上昇幅となる。ただし、逆に2.77ドルを日足終値で下抜けるとダブルボトムが崩れ、さらに下値への警戒が必要。
続いて注目のアルトコインはLayerZero(ZRO)だ。4月20日に2571万ZROのトークンロック解除が予定されている。これは流通済み供給の5.34%にあたり、現行価格でおよそ4962万ドル規模。そのタイミングは月曜日であり、売り圧力は週末を通じて高まる可能性がある。
この解除はチャート展開と連動する。ZROは2月19日から3月18日にかけて73.14%上昇し、1.38ドルから2.39ドルまで急騰した。その後は下降チャネルでの推移が続いている。同パターンは本来「継続型パターン」とされ、チャネルを上抜ければ反騰余地が生まれる。ZROは4月8日と14日の2回、チャネル上限突破を試みたが、いずれも否定された。
現時点で3度目の上限試しが行われている可能性があるが、タイミング面で不利となる。今週末上限トレンドラインで反発に動いても、2571万トークンのロック解除という売り圧が待ち構えるためだ。この力学がZROを今週末で最も複雑な監視銘柄としている。
強気想定はフィボナッチ0.236の1.97ドルを月曜まで維持すること。その上で2.12ドルを上抜けばチャネル内の下落圧力が解消され、2.24ドルや2.36ドルが意識される。一方、1.97ドル割れの場合は1.73ドルまで下落のリスク。
今週末に注目すべき3つ目のアルトコインはChainlinkである。取引所外のクジラ保有量は4月16日の6億5055万LINKから現在6億6340万LINKへ増加。この24時間未満で実に1285万LINKが積み増され、現行価格換算で約1億2200万ドル規模。
一方、機関投資家の資金フローも同様の動きを示している。チェーンリンクETFは4月16日に157万ドルの純流入を記録し、これは3月19日以来最大となった。この流入は6営業日連続のプラスとなり、昨年12月の同商品上場以降で最長となる。
しかし、こうした買いの動きはチャートが示すテクニカルな状況と逆行している。日足チャートではLINKがヘッド・アンド・ショルダー・パターンを形成している。ヘッド部分は3月16日に10.07ドルまで上昇し、右肩は4月16日に9.68ドル付近で完成した。この水準は、クジラやETFの新たな買い集めの動向とほぼ一致する。このため、大口資金が構造的には下降転換を示すパターンで買いに向かうという珍しい緊張状態が生じている。
強気のシナリオでは、日足で9.68ドルを上抜ける終値がパターンの弱体化につながる。さらに、ヘッドのピークである10.07ドルを突破すれば、パターンは完全に否定される。一方、0.236フィボナッチ水準の9.24ドルを割り込むと弱気のシナリオが発動し、8.97ドルや8.74ドルへの下値リスクが広がる。7.96ドルのネックラインを割るとパターンが確定し、約17.5%の下落が想定される。


