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米国のイラン再攻撃、暗号資産清算額が10億ドル接近

2026/05/28 14:23
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米国がイラン国内で新たな攻撃を実施したことを受け、暗号資産の清算額が24時間で9億3424万ドルに達した。レバレッジをかけたロングポジションが崩壊し、約16万7400件のトレーダー口座が一掃された。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が最大の打撃を受け、BTCの清算額は3億6300万ドル、ETHは2億4000万ドルとなった。このうち最大の個別注文は、ハイパーリキッドで清算された1534万ドル規模のBTCロングポジションである。

暗号資産の清算、93%がロングに集中

被害の大半は、回復を見込んだトレーダーに及んだ。コイングラスのデータによれば、ロングポジションが全体の93%を占めた。ショートの売り手はほぼ無傷であった。

この偏りは、前週の停戦期待を吸収したデリバティブ市場の状況を映す。トレーダーはロングサイドにレバレッジを積み増していた。ビットコインの直近のレバレッジ比率低下は、持ち高の薄さをすでに示唆していた。

ビットコインは急落時に7万3000ドルを割り込んだ。この下落は、トランプ米大統領が今週初めに合意に疑問を呈した際から始まった下げを拡大させた。

暗号資産市場の清算暗号資産市場の清算 出典: Coinglass

株式や原油などリスク資産も大きく動いた。ブレント原油は、ホルムズ海峡周辺の供給懸念を材料に上昇した。急落によって、停戦ラリー中に積み上がったロングポジションが一掃された。

米国による新たな攻撃で一時的な停戦期待が消滅

売りは、米中央軍がイランの標的への攻撃を認めた後に始まった。軍はホルムズ海峡付近で片道型攻撃ドローン4機を撃破。バンダルアッバスの地上管制基地も破壊した。

米国は、標的が米軍やホルムズ海峡を航行する船舶にとって脅威だと説明。イラン国営メディアは人的被害なしと報じた。クウェートは、飛来するミサイルやドローンに対し、防空体制を独自に発動した。

こうした緊張の高まりは、双方が停戦の枠組みを示唆した数日後に起きた。トランプ米大統領は水曜日の閣僚会議で、協議が停滞していることを認めた。

同氏はイランが「もはや余力なく交渉している」とし、合意に至らない場合は米国が「すべてを完遂するかもしれない」と警告した。こうした強硬な発言は、トランプ氏が以前示した「イランとの対立緩和」の約束で醸成された市場ムードを一転させた。

今後は、米国とイランが再び協議のテーブルに戻るかどうかが焦点である。3日間で2度にわたる国内攻撃が、外交交渉の余地を狭めた。

ホルムズ海峡を通る海上輸送に何らかの支障が出れば、原油市場やリスクオフの流れに直結する。米国はすでに、Operation Economic Furyでイランのデジタル資産ネットワークへの圧力を強化している。

暗号資産市場では、年初の17億ドル規模の大量清算が、レバレッジが短期間で再構築されるリスクを示した。今後もトレーダーは、資金調達率や未決済建玉に注目する展開となる。

これらのデータは、センチメントがリセットされるのか、それとも再びロングに偏るのかを示すことになる。ビットコインで直近記録されたホルムズ海峡由来の下落を踏まえ、新たな材料が出れば7万ドル台が底値として試される展開もありうる。

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