主要な現実資産(RWA)トークン3銘柄は、2026年6月に向けてまったく異なる展開となっている。ステラ(XLM)は高出来高のブレイクアウトを確認したばかり。チェーンリンク(LINK)はチャート上で下落基調が続く一方、クジラが静かに浮動株を吸収している。オンド(ONDO)は5月に大きく上昇し、今は大口保有者に待望の出口を提供した形だ。
以下は日足チャートごとの現状と、月初時点で注視すべきポイント。
XLMは、グループ内で最も分かりやすいモメンタム構成となっている。昨日の日足は、複数週にわたる平行な蓄積チャネルを高出来高でブレイクアウトを確認。日足RSIは80まで上昇した。
0.20ドルの奪還は重要なテクニカルイベント。4月と5月の大半で上値を抑えていた水準で、現在はサポートとして機能する見通し。この水準を上抜ければ0.25ドル、さらにその上の0.30ドルへの道が開ける。
ファンディングレートも注目に値する。3月下旬から5月中旬の調整期間を通じて、パーペチュアルファンディングはゼロ付近で推移し、たびたび深いマイナスに触れた。投資家は何度もレンジ下限でショートを仕掛け、成果を上げられなかった。
ブレイクアウトによりファンディングは一時プラス圏に大きく転じたが、直近30分のデータでは、価格が高値を維持しているにもかかわらず再度マイナスへと転じている。
これは強気のシグナル。出来高を伴うブレイクアウトで資金調達がマイナスとなるのは、ショート勢が本物の動きに逆らい、ロングに資金を払っていることを示す。
0.20ドルがサポートとして機能する限り、構造としては0.25ドル、そして0.30ドルへの上昇継続を見込む展開。
リスクは純粋に戦術面に限られる。RSIが80となっているため調整が入りやすい。0.20ドルを失えば、ブレイクアウト失敗となる。
バイアス:強気。注目する価格:0.20ドル。
LINKは対照的な展開となっている。日足チャートは5月19日に上昇平行チャネルの下抜けを記録し、現在も下落基調。7.38ドルが下値目標で、8ドル付近にもセカンドサポートがある。
RSIは約40で、売られ過ぎ水準ではないがレンジ下半分に位置。出来高は減少しており、パニックではなく圧縮を示唆する動き。
もし反発があれば、抵抗帯は10ドル弱から12ドル(長期フィボナッチ0.236水準)、その次が15ドル(同0.382)となる。
10ドルを回復すれば、5月のブレイクダウン局面が終了した初のテクニカルシグナルとなる。
本質的な状況は価格の裏側にある。Santimentのデータによると、クジラ供給(取引所を除く)は、1月下旬と3月上旬の2段階で増加し、取引所で動かないウォレットに約1億7500万LINKが追加された。
同期間、取引所供給は1億LINK以上減少し、最も急激な流出は4月上旬に発生した。
これは教科書通りの蓄積。クジラの吸収、取引所の供給減少、その割に価格は無反応。
チャート的には7ドル台までの下押し余地が残る。オンチェーンの動向を見ると、大口投資家が数か月にわたり下落局面を買い集めている姿が浮かぶ。
バイアス:短期は弱気構造だが、長期では強気維持。注目水準:下値7.38ドル/8ドル、上値は10ドル回復。
ONDOは5月初旬、3銘柄の中で最も爆発的な動きを見せ、数カ月にわたり続いたベースから一気に上抜けた。しかし、その後の追随は鈍い展開。
日足チャートでは0.47ドル付近の0.786フィボナッチ戻し水準でダブルトップを記録。それ以降、価格は0.618水準を下抜けている。
ONDOは現在、約0.37ドルの0.5戻しを維持しようとしている。この水準を割り込んだ場合は、かつての蓄積ゾーンである0.30ドル付近まで深く試す展開となる。
RSIは50で完全な中立を示し、2つのピーク形成以降、出来高も縮小。いずれも新たな上昇局面よりも勢い後退傾向を示唆。
オンチェーンの状況は懸念材料である。12月から5月にかけて、ONDOの取引所供給量は一貫して増加。トークンは取引所への流入傾向が強まっている。
10万ドル超のクジラ取引は4月まで低調だったが、5月初旬に価格のピークとほぼ同時に活発化した。
この流れが重要である。大口保有者は上昇局面で取引を活発化し、取引所残高は増加。下落後も取引所供給量に明確な減少は見られない。
取引所残高が減少へ転じるまでは、横ばいから下落へのバイアスが強いまま。
バイアス:慎重。注視すべき水準:0.37ドルが分岐点、0.30ドルが現実的な蓄積ゾーン。
RWA主要3銘柄は、6月に異なるトレード機会を提供。
RWA関連のナラティブには依然としてマクロ環境の追い風がある。これら3銘柄が次の上昇局面をリードするかは、個々のトレンドがどちらに振れるか次第。


