スタンダードチャータード銀行は、2026年のイーサリアム(ETH)の目標価格を47%引き下げて4000ドルとしたが、長期見通しである2030年の4万ドル予想は据え置いた。イーサが1800ドルを下回る中でも、20倍超の上昇余地があると予測した。
同行は、この大胆な目標引き下げを、戦略の破綻ではなく、循環的な逆風と位置付けた。今後、イーサが1400ドル付近で投げ売りに近い安値を付けた後、回復すると見込む。
スタンダードチャータード銀行は、2026年末のイーサ価格を4000ドルと予想。従来の7500ドルから、約47%下方修正した。
この修正はイーサに限らない。同行はビットコイン(BTC)の2026年末目標も10万ドルに引き下げており、特定資産ではなく全体的な見直しの一環とした。
イーサは本稿執筆時点で1745ドル前後で推移し、1日で7%超下落。従来サポートだった1800ドルを割り込んだ。これは暗号資産市場全体の売りが背景にある。
一方で、同行は長期目標は維持した。イーサが2030年までに4万ドルへ到達するという見通しや中間目標は据え置かれた。
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スタンダードチャータードのデジタル資産調査部門グローバルヘッドであるジェフ・ケンドリック氏が、この見解を主導。同氏は、価格が下落してもなお、20倍上昇予測を維持している。
同氏の根拠はネットワークの利用状況にある。取引数やロック総額(TVL)はETH建てでほぼ過去最高水準。ただし、価格は2025年8月の高値4946ドルを約65%下回る。
ケンドリック氏は、今回の下落をアマゾンが2001年に暴落した際の状況になぞらえ、基礎事業が強化されていた点を指摘した。
同氏は、今回の価格下落を構造崩壊ではなく、一時的な洗い出し局面と見なす。
一方で、売り圧力は続く。米国スポット型イーサリアムETFは、1日で約5294万ドルの純流出。純資産総額は約99億6000万ドルとなり、ETFからの資金流出が続いている。
スタンダードチャータード銀行は、イーサが1400ドル付近で下げ止まる場合、ビットコインが5万ドル程度まで下落する可能性があるとみる。このシナリオは短期的なイーサ価格見通しを不透明にする。
ただし、売り越しポジションの膨れ上がりで、大幅な反発余地も指摘する。イーサが失った水準を回復すれば、ショートカバー誘発の可能性もある。
短期目標の半減と長期目標の維持、そのギャップが現在の投資判断を象徴する。

