XRP価格は約1.12ドルに下落し、1日で約4%下落した。これはデリバティブのファンディングレートが1年以上ぶりの高水準に達した後、5月末から18%急落したためである。
この動向は、過去最高水準のロングポジションシグナルと下降チャネルの形成が組み合わさる一方、現物の堅調な買いもみられるため、単純な弱気解釈を難しくしている。複数の要素が相互に影響する構図である。
XRP価格は2月15日以降、下降チャネル内で推移している。これは、2本の下向き平行線の間を価格が下落していく形である。現在はその下限付近にあり、構造的な緩みの初期兆候が出てきている。
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5月31日以降、売り圧力は着実に増加し、下限への動きを後押ししている。チャネル下限付近で売買高が増える場合、そのパターンが維持されるかどうかが試される局面になる。
この状況により、市場の強弱分岐が早期に発生している。下限で反発すればチャネルが維持され強気相場が続く。一方、下抜けの場合は弱気方向が強まる。ただし、値動きだけではなく、デリバティブ市場での記録的水準も重要な変化となった。
XRPのファンディングレート(ロング優勢時にロングがショートに支払う手数料)は6月1日に約0.0456まで上昇し、1年以上ぶりの高水準となった。その翌日、暗号資産市場全体の下落が始まった。
この急騰は、ロングポジションが一方向に大きく偏ったことを示す。4月・5月の落ち着いた水準と比べて、この変化はレバレッジをかけた買いが急増したことを表している。
ロングポジションが過度に集中すると、価格が下落した際に大量のポジションが強制清算となり、さらなる売り圧力を引き起こす恐れがある。
デリバティブ市場でのこうしたひずみが急落の速さを説明する。ただし、市場の広範な資金流出ではなく、レバレッジ主導だった可能性を示す点も特徴である。次のシグナルもこれを裏付ける。
ここで単純な弱気論とは異なる兆しが現れる。XRPのエクスチェンジ・ネットポジション変化(取引所への送出入を示す指標)は5月16日以降マイナスが続き、取引所から出ていくコインが入金より多い状態にある。
取引所からコインが引き出される動きは、売却ではなく蓄積意図を示す場合が多い。5月30日以降、XRP価格は1.34ドルから現水準に向けて約18%下落した。
同期間におけるネット流出額は約4億5600万ドルのマイナスから約32億4000万ドルのマイナスに拡大し、約610%増となった。下落局面にもかかわらず、買い圧力が大幅に強まった形だ。
チャート上の売買高増加と、取引所からの流出拡大とは、一見矛盾するようだが、測定している対象が異なる。売買高は1つの取引所での出来高、ネットポジション変化は全取引所での累積的な流入流出を示している。コインは依然として取引所から出ている。
特定取引所での売り急増と、全体では蓄積が進むケースが同時に存在しうる。記録的なファンディングレート急騰とあわせて考えると、現物買いよりもレバレッジロングの解消が下落を主導したとみられる。
この緊張が、今後の方向性を左右する重要な価格帯を形成している。
XRP価格は現在、約1.12ドルで推移している。5月14日の高値と5月30日の安値が、今後の強弱分岐点となる。
弱気側では、1.11ドルが重要な分岐点である。終値でこの水準を割り込むとチャネル下抜けとなり、下抜けが続けば0.89~0.82ドルのゾーンまで約26%下げる可能性がある。1.11ドル割れでは、次のサポートは1.07ドル付近となる。
強気の場合、1.13ドルを回復し、さらに1.18ドルを上回れば、下落シナリオは後退する。現時点でファンディングがすでにマイナスに転じ、上昇時の買い戻しが進行中であるため、現物買いが続けば遅れて参入したショートポジションに圧力をかけ、1.18ドルを上抜ければショートスクイーズに発展する可能性がある。
注意すべきリスクは、繰り返される底値拾いである。弱い値動きの中で新たなロングを増やすトレーダーは、明確な底打ちシグナルが出るまで清算リスクにさらされる。現時点では、1.11ドルがレンジ保ち合いとさらなる下落局面の分岐点となる一方、1.18ドルが強気派が勢いを逆転させるために回復すべきラインである。