6月10日水曜日、米国のインフレ指標はビットコインと金の投資家にとって下値支持か、それとも落とし穴となるか分かれ道
米国消費者物価指数(CPI)は、経済全体のインフレ率を示す毎月の主要指標であり、水曜日に複数市場が注視する展開。
最新の雇用統計で17万2000人の増加となり、予想値の8万5000人を大きく上回ったことから、FRBによる12月の利上げの確率が過去1週間で大幅に上昇し、現在70%となっている。
ビットコインは現在6万2747ドルで、5月の高値8万2000ドルから下落。金価格も4,330ドル付近と、3月下旬以来の安値圏にある。両資産とも、利下げ期待が利上げ期待へ転換したことで軟化した。
FRBは2%のインフレ率を目標とする。最新の米労働省(BLS)データによると、足元のCPIは3.3%と、FRB目標を上回る水準で推移している。
5月22日に就任したケビン・ウォーシュFRB議長は、インフレ抑制を徹底する方針を強調。クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁も、この姿勢を補強し、FRBが早期に対応する必要性を示唆した。
CPIが市場予想を上回る場合、利上げ確率は現在の70%から80%超へ上昇する。ビットコインと金は、利上げ局面で売られやすい。国債など利回りのある資産が無配当資産より魅力を増すためだ。
CPIが予想より低ければ、利上げへの圧力が和らぎ、両資産の下押し要因は後退する。金については、インフレ率が低下しFRB目標に近づけば、ウォール街大手銀行が< a href="https://jp.beincrypto.com/gold-forecast-easing-tensions-mixed-data/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">年末目標5,400~6,300ドルを正当化する根拠となる。予想下振れはこうしたシナリオを裏付ける。
ビットコインは、5月の下落の一因が利下げ期待の後退にあった。「金融緩和が再び訪れる」との見方の後退だった。CPIが低めに出ればこの期待が部分的に回復する。
米労働省はCPI統計を水曜日午前8時30分(米東部時間)に公表する。ビットコイン(6万2747ドル)と金(11週間ぶりの安値)は不透明感を織り込んだ水準。一つの数値が、上下どちらかに決着をつける。

