乾燥が気になる季節には、加湿器は欠かせないアイテムです。とはいえ、大きな加湿器は場所をとるもの。コンパクトな卓上加湿器で、顔の周辺だけ加湿しようと思っている人も多いのではないでしょうか。小型の加湿器は、デスクやベッドサイド、車内といった限られたスペースでも使いやすいのが特徴。しかし、実際にどれほど効果があるのか気になるところですよね。また、おしゃれでかわいいものからコードレスで使いやすいものまで種類が豊富なので、どれを選べばいいか迷う人もいるでしょう。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の卓上加湿器6商品を集め、7個のポイントで比較して徹底検証。おすすめの卓上加湿器をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな卓上加湿器は「コンパクトながらしっかり加湿できる。お手入れが簡単で、使い続けやすい商品」。徹底検証してわかった卓上加湿器の本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストな卓上加湿器を「コンパクトながらしっかり加湿できる。お手入れが簡単で、使い続けやすい商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の卓上加湿器6商品を集め、以下の7つのポイントで徹底検証しました。検証①:加湿力の高さ検証②:カビの増殖しにくさ検証③:お手入れの楽さ検証④:加湿可能な時間の長さ検証⑤:給水・排水のしやすさ検証⑥:使い勝手のよさ検証⑦:静音性の高さ
おすすめスコア:4.12(2025/12/15時点)
最安価格:7,370円(2025/12/15時点)
オフィスで使うならこれが最適解。顔周りを効果的に加湿
リズムの「MIST Mini」は、オフィスで顔まわりを加湿したい人にぴったり。価格は約8,000円とほかの卓上加湿器よりもやや高めですが、その性能から考えれば、デスクに置く卓上加湿器としては最初に検討すべき商品です。連続モードで加湿したところ、加湿量は113mL/hを記録しました。卓上加湿器のなかではトップクラスの加湿量を誇り、中型の加湿器にも劣らない性能です。また、ミストが斜めから出る仕組みなので、デスク上に小さな台を置いて顔の高さにセットすれば、顔周りを効果的に加湿できるでしょう。しかし、加湿量が多い分、加湿可能時間が短いのはネック。連続運転では4時間29分しか持たなかったので、こまめな給水が必要です。幅・奥行ともに10cm以下とコンパクトですが、車のドリンクホルダーには収まりません。さらに、電源方式がACアダプターであり、近くにコンセントがないと使用できない点も惜しいポイントです。デメリットはあるものの、顔まわりに直接ミストを届けられるこの商品。加湿量もトップクラスに多いので、オフィスで加湿したい人には選択肢のひとつになる卓上加湿器です。
おすすめスコア:3.78(2025/12/15時点)
最安価格:5,700円(2025/12/15時点)
ミストが斜めに吹き出るオフィス向き加湿器。デザインもgood
アントレックスのデザイン家電ブランド「Stadler Form」から発売されている「Emma」は、オフィスでの使用に向いている商品。スイス人のデザイナーによって手がけられ、ほかにはない独特でおしゃれなデザインが魅力のひとつです。加湿量は約46mL/hと、卓上加湿器としては平均並み。しかし、吹き出し口から斜めにミストが噴き出すため、空間全体を加湿することが難しいオフィス環境でも、直接顔を加湿できるのが特長です。幅12.6cm・奥行7.8cmと車には置けないサイズですが、デスクに置く分には問題ありません。お手入れが必要な部品はタンク・本体・給水トレイの3つだけであり、手入れの手間が少ないのも魅力です。強モードでの連続加湿時間は約7時間48分なので、朝に1度給水するだけで、仕事中ずっと加湿し続けられます。運転音は強モードで平均34.5dBと静かなので、オフィスワークで使用しても周りの人の集中を妨げる心配は少ないでしょう。運転音が静かでミストが斜めに出るこの商品は、オフィスでの乾燥対策におしゃれな加湿器を探している人におすすめの商品です。
おすすめスコア:3.74(2025/12/15時点)
最安価格:2,945円(2025/12/15時点)
車の乾燥対策に。コンパクト&コードレスで車でも使いやすい
ドウシシャから販売されている「Korobaan ポータブル KWY-053BNV」は、車のドリンクホルダーにも収まるコンパクトなサイズの商品。1時間あたりの加湿量は約39ml/hで、卓上加湿器の平均と同じくらいの性能を誇ります。ただし、ミストが上方に向かって出るため、オフィスで顔周りを加湿したい場合には適していません。フタを外すだけで簡単に給水できる仕組みを採用しており、お手入れも容易な印象。水筒のような形状をしているため、給水も簡単で、給水芯を水洗いし、ミスト吹き出し口を軽く拭くだけでメンテナンスが完了します。USBでの運転だけでなく、コードレスでも運転可能。さらに、コードレスでも最大4時間の連続運転が可能なため、遠出の際でも問題なく使用できるでしょう。底面には吸盤がついており、水がこぼれにくいのもポイントです。幅・奥行が8.4cmという大きさで、一般的なドリンクホルダーに収まりますが、小さめのものには収まりません。購入前に車のドリンクホルダーのサイズを確認することをおすすめします。使い勝手の良さと車載用の加湿器としての便利さが魅力的な本商品。車内の乾燥対策として使うならアリです。
おすすめスコア:3.73(2025/12/15時点)
最安価格:1,990円(2025/12/15時点)
コンパクトでバッテリー持ちが優秀。車載加湿器ならこれ
JOKIの超音波加湿器は、幅・奥行・高さが最小クラスで、どんなドリンクホルダーにも収まるため、車向けとしておすすめ。バッテリー残量を表示してくれるので、突然の電源切れの心配も少なく、使いやすい商品です。1時間あたりの加湿量は約43ml/hで、一般的な卓上加湿器と同等以上の性能を誇ります。ただし、ミストが本体真上に向かって出るため、オフィスで顔周りを加湿したい場合には適さないでしょう。抗菌鋼板を搭載しており、加湿する前に細菌を除去すると謳う商品です。実際に1日1回水を継ぎ足しながら5日間連続で稼動したところ、カビは生えず、細菌もほとんど生育しませんでした。ほかの商品では細菌が多く生育したことを考えると、抗菌鋼板の効果は確かです。幅・奥行が6.9cmと小さめのドリンクホルダーにも収まるコンパクトサイズ。高さも15.1cmと高くないので、ドアポケットにもセットしやすい印象です。さらに、2600mAhのバッテリーを使用したコードレス運転が可能。バッテリー容量が大きく最大20時間充電要らずで加湿できるので、持ち運びにも便利です。ただし、1度の給水で約4時間48分しか持たなかったため、1日に2回以上の給水が必要なのはデメリットといえるでしょう。コンパクトながらもバッテリーの持ちが良く、抗菌機能により清潔に使い続けやすいこの商品。オフィスでの使用には向きませんが、車内の乾燥対策としては真っ先に検討してほしい一台です。
おすすめスコア:3.71(2025/12/09時点)
最安価格:2,980円(2025/12/09時点)
魅力的なデザインだが、加湿力が平均以下で大きさもネック
VITAの超音波式加湿器は、可愛らしいデザインが魅力的な加湿器。大容量のバッテリーを搭載しており、長時間コードレスで運転できるのが特徴です。1時間あたりの加湿量は約23ml/hで、一般的な卓上加湿器よりも少ない結果でした。また、ミストは真上に噴射されるため、オフィスで顔周りを加湿したい場合には向いていません。フタを外さなくても本体上から水を注ぎ入れられ、タンクの取り外し作業が不要で楽ちん。タンクは口が広く、底は角がない丸い形状なので、手入れも簡単です。1日1回水を継ぎ足しながら5日間連続で稼動したところ多くの細菌が生育したので、こまめなお手入れは心がけましょう。コードレス仕様で、デスクの好きな場所に自由に設置できるのが魅力です。バッテリー容量も十分で、約14時間の連続加湿が可能。さらに、タンクも大容量なため、1度の給水で18時間28分持つのもうれしいポイントです。1日に何度も水を足す手間が省けて便利ですが、9時間で自動停止する仕様には注意しておきましょう。幅・奥行が11cmと若干大きく、車のドリンクホルダーには収まりませんが、自宅の狭い部屋での使用に適しています。LEDライトを搭載しており、自宅のデスク周りをおしゃれに演出できるのも魅力のひとつですよ。
おすすめスコア:3.7(2025/11/20時点)
最安価格:1,424円(2025/11/20時点)
低価格でおしゃれ。加湿量は少ないがリフレッシュ目的ならあり
VeraVeraの「卓上加湿器」は、本体上部がカラフルに光るおしゃれなデザインが特徴。アロマに対応しているため、リフレッシュを目的とする人におすすめできる商品です。加湿力は1時間あたり23mLと、検証したほかの商品と比べると少なめ。ミストが本体から斜めに出るわけではないため、オフィスで顔に直接ミストを当てる使い方は難しいかもしれません。幅と奥行がともに6.9cmと、車のドリンクホルダーに収まるサイズなのは好印象。ただし、コードレスでは使用できず、付属のmicro-USBケーブルを接続して使用する必要があります。車で使用する際のコンパクトさは魅力的ですが、加湿量が少ないため、車内での効果は限定的かもしれません。ただし、アロマを使用して心身をリフレッシュさせたり、リラックスタイムを過ごしたりするのに適していますよ。
監修者:齊藤雅也(札幌市立大学デザイン学部 教授)
ガイド:田丸大暉(Hiroki Tamaru)(家電製品アドバイザー・家電製品エンジニア・元家電メーカー販売員/マイベスト 白物家電担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
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