暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営するビットバンクが公開した「LN Trends」最新号を転載してお届けします(LN:Lightning Network)。

LN市場の概況

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参照:AMBOSS

概要:ノードの増加は、新規参加者や運用者の参入を示し、ネットワーク全体の分散度合いが向上していると考えられます。一方で、接続の広がりに比べてチャネル数の伸びは緩やかであり、参加者の多くが少数のチャネルのみを保有する小規模ノードである可能性が高いです。

これは、ライトニングネットワークの利用が一部のルーティングノードやサービス事業者に依存する構造を保ちつつも、周辺参加者が増えている過渡期を示唆しています。

キャパシティの増加は、既存ノードによるチャネルの拡充や、より大きな金額を扱う決済需要の高まりを反映しているとみられます。

日付ノード数キャパシティ数(BTC)チャネル数
11/3015,104(+0.41%)5,428(+30.32%)46,775(+0.81%)
10/3115,0424,16546,398
9/3014,8473,98546,034
8/1514,4763,82745,555
7/1513,9783,83945,295

用語説明

  • ノードとは
    ・ネットワークに接続しているライトニングノードソフトウェアの数を指しています。
    ・決済の中継や決済チャネルの開設・維持を行う、ネットワークの基本単位です。
    ・ネットワークの広がりと分散度合いを示す指標です。
  • キャパシティとは
    ・ライトニングネットワーク全体で送金に利用できるビットコインの総量を指しています。
    ・資金の厚み・流動性・経済的規模を示す指標です。
  • チャンネルとは
    ・2つのノード間で開設される、オフチェーン上の決済通路の数を指しています。
    ・このチャネルを通じて、ビットコインを即時かつ低コストで送受信できます。
    ・接続性・経路の多様性・ネットワーク密度を示す指標です。

Cash App新機能:ビットコイン未保有でもビットコイン決済が可能に

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参照:Bitcoin Magazine

概要:Cash Appは、ユーザーがビットコインを保有していなくても、アプリ内の米ドル残高を使用してビットコイン決済が可能になる新機能を発表しました。決済の瞬間に米ドルを自動的にビットコインへ変換する仕組みを導入することで、事前の投資や専門知識がない約5,800万人のユーザーでも、日常的なビットコイン決済圏へ気軽に参加できるようになります。


説明:今回の発表におけるユーザーおよび加盟店のメリットや追加機能の詳細は以下の通りです。

ユーザー側のメリット
・ユーザーは、ビットコインの価格変動リスクや保有リスクを負うことなく「ビットコイン払い」が可能になります。アプリ内の「米ドル」で支払うだけでシステム側が即座に両替・送金を行うため、事前にビットコインを購入する必要はありません。また、保有しているビットコインを売却するわけではないため、複雑な税金計算(課税イベント)が発生しない点も大きな利点です。

加盟店側のメリット
・加盟店にとっては、2027年まで決済手数料が無料となるためコスト削減につながります。さらに、クレジットカード決済につきものの「チャージバック(一方的な支払いキャンセル)」のリスクがなく、現金同様に代金を確実に確保できるため損失リスクが排除されます。売上は「ビットコインのまま」保有するか、即時に「米ドル」へ変換するかを柔軟に選択できます。

その他に追加された新機能
・ビットコイン・マップ
ライトニングネットワークに対応した店舗を地図上で簡単に検索できるようになりました。

ステーブルコイン対応
米ドル連動型のステーブルコインを送受信できる機能が追加されました。

積立投資の手数料撤廃
ビットコインの自動定期購入にかかる手数料が無料化され、投資へのハードルが低くなりました。

Square、400万以上の加盟店でビットコイン決済が可能に

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参照:ATLAS21

概要:Block社(旧Square社)は、決済サービス「Square」を利用する世界400万以上の加盟店において、ビットコイン決済への対応を開始しました。導入障壁を極限まで下げるため、2027年まで決済手数料を完全無料とする普及促進策を打ち出したほか、加盟店が売上の受取方法を柔軟に設定できる仕組みを提供しています。

説明今回の発表における加盟店のメリットや採用技術は以下の通りです。

加盟店側のメリット
・コスト面
2027年まで決済手数料が無料(0%)となり、大幅なコスト削減が可能です。無料期間終了後も手数料は1%に設定されており、一般的なクレジットカード決済(2.5%〜3.5%)と比較して圧倒的な低コストを実現しています。

・運用・リスク面
ビットコインの価格変動(ボラティリティ)リスクを回避して導入できます。「ビットコイン受取時の自動米ドル変換機能」により、ビットコインでの支払いを受け付けつつ、手元には米ドルで着金させる運用が可能なため安心です。

・柔軟な受取設定(売上の受取や保有の形態は、以下の4パターンから自由に選択できます。)
ビットコイン受取 → ビットコイン保有
ビットコイン受取 → 米ドルへ即時変換
米ドル受取 → ビットコインへ変換
米ドル受取 → 米ドル保有

採用技術
・ライトニングネットワークの活用
決済基盤にはレイヤー2技術である「ライトニングネットワーク」を採用しています。これにより、ビットコイン決済の従来の課題であった「送金時間の遅延」や「高額なネットワーク手数料」を解決し、即時かつ低コストな決済処理を提供できるようになりました。

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