分岐水栓の取りつけ不要で簡単に設置できる、工事不要のタンク式食洗機。食器洗い機とも呼ばれ、令和版「新三種の神器」の1つとして注目されています。しかし、パナソニック・シロカ・東芝などさまざまなメーカーから発売されていて、容量も一人暮らし向けや4人家族向けなどさまざまでどれを選べばよいか迷いますよね。手洗いと比べた時の洗浄力や電気代・水道代、置き場所に設置できるかなど気になる点も多いと思います。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の工事不要のタンク式食洗機10商品を集め、9個のポイントで比較して徹底検証。おすすめの工事不要のタンク式食洗機をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな工事不要のタンク式食洗機は「タンクへの給水が簡単にでき、強力に洗浄ができるうえに静かで、お手入れが簡単な商品」。徹底検証してわかった工事不要のタンク式食洗機の本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストな工事不要のタンク式食洗機を「タンクへの給水が簡単にでき、強力に洗浄ができるうえに静かで、お手入れが簡単な商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の工事不要のタンク式食洗機10商品を集め、以下の9個のポイントで徹底検証しました。検証①:洗浄力の高さ検証②:乾燥力の高さ検証③:電気代・水道代の安さ検証④:食器の入れやすさ検証⑤:給水のしやすさ検証⑥:静音性の高さ検証⑦:お手入れのしやすさ検証⑧:脱臭・除菌機能の有無検証⑨:設置のしやすさ
おすすめスコア:4.58(2026/01/23時点)
最安価格:88,110円(2026/01/23時点)
価格にこだわらないならコレ!洗浄力・乾燥力ともに優秀
パナソニックの食器洗い乾燥機 NP-TSP1は、価格にこだわらないなら全員におすすめできる食洗機です。肝心の洗浄力は申し分なく、椀にほんの少しご飯粒が残った以外は予洗いなしで汚れをすっきり洗浄。汚れの種類にかかわらず優秀な洗浄力を示しました。さらに、乾燥力も高評価に。洗浄前と洗浄後で食器の重さが1gも変化せず、皿を5枚ともしっかり乾かしました。食器から生乾きのニオイがする可能性は低いといえます。除菌機能も搭載していることから、衛生面が気になる人でも使いやすいでしょう。給水のしやすさも魅力。本体の下部に給水口があるため、吸水カップを高く上げる必要はありません。本体の奥行きは25.75cmと、比較したなかではスリムで設置しやすいのも利点。スペースが確保しにくい場合でも、向きを調整すると設置できるかもしれません。一方で、洗浄中の音は54dBと静かとはいい難く、キッチンと寝室が近いなら夜間の運転は避けるとよいでしょう。食器の入れやすさはおおむね良好ですが、フライパンやまな板など大きめの調理器具を入れにくいのは惜しく感じました。とはいえ、洗浄力と乾燥力の高さが際立つ高性能な食洗機。価格は8万円台と高めですが、その価値は十分にあるでしょう。予算に余裕がある人は、ぜひ購入してみてくださいね。
おすすめスコア:4.38(2026/01/23時点)
最安価格:26,800円(2026/01/23時点)
少人数用がほしい人に。予洗いなしでも汚れがしっかり落ちた
サンコーの「THANKO ラクアmini Plus TK-MDW22」は、少人数用の洗浄力に優れた食洗機がほしい人におすすめです。食器容量は2人分なので、二人暮らしや一人暮らしで食器の手洗いが面倒なときに活躍するでしょう。特筆すべきは洗浄力の高さ。食器についたカレーやご飯粒、卵の汚れを予洗いなしで落とせました。食器を入れやすい工夫も充実。ラックを手前に引き出せるうえ、可動式の小物入れつきなので、食器を入れる動作がスムーズです。バケツ給水の機能もあり、蛇口から直接給水もできます。1回の運転にかかる費用を算出すると8.39円と非常に安い結果に。10円以上かかる商品が多かったなかで、かなり節約できるでしょう。乾燥力も申し分なく、標準コースを使ったあとは食器がほとんど乾ききった状態で、水滴はありませんでした。使用後はすぐに食器棚に戻せますよ。奥行は31.5cmとそれほど大きくないので、狭いキッチンスペースにも設置しやすいでしょう。さらに稼動音は49.4dBと、ほかの商品と比べるとかなり抑えられていたレベル。エアコンの室外機とほとんど変わらない程度の音なので、耳障りに感じるほどではないでしょう。ただし、使用後は庫内底面の金属フィルターに若干の汚れが残っていました。脱臭・除菌機能などもついておらず、人によってはお手入れに手間を感じる可能性も。とはいえ、肝心の洗浄力が非常に高く、小さめのタンク式食洗機を探しているならまず検討したい商品です。
おすすめスコア:4.18(2026/01/23時点)
最安価格:32,340円(2026/01/23時点)
洗浄力がとにかく優秀で、静音性もまずまずな1台
サンコーの「STTDWAD」は標準収納容量16点、使用水量5Lのタンク式食洗機。高温のお湯を上下から噴射し汚れを落とす「上下囲み洗い」を採用しており、洗浄力に定評があると謳っています。特筆すべきはその洗浄力の高さ。カレー・ご飯粒の汚れすべてを完璧に洗浄できました。メーカーの謳い文句どおりの洗浄力を発揮する結果となり、「上下囲み洗い」の効果は伊達ではありません。お手入れのしやすさも高評価で、残さいフィルターの1か所に汚れがまとまるため、洗浄後に残さいフィルター以外の箇所を掃除する必要がほとんどありません。運転後に無駄なお手入れの時間が発生せずに、家事の時短ができるのはありがたいですよね。給水ホースをとりつければ分岐水栓式の食洗機としても使用できるのもうれしい点。稼動音がやや大きいのは気になりますが、食洗機をこまめに回す人は、十分検討する価値がある商品です。
おすすめスコア:4.17(2026/01/23時点)
最安価格:45,696円(2026/01/23時点)
洗浄力も乾燥力も優秀。初期費用を抑えたい人に
東芝の「DWS-33A」は、洗浄力の高さもコスパも譲れない人におすすめです。検証では、皿やスプーンについたカレーも、椀にこびりついたご飯粒も予洗いなしですっきりオフ。比較したなかでは挑戦しやすい価格帯ながら、汚れの種類に関わらず高い洗浄力を発揮しました。乾燥機能も上々です。皿5枚を入れて洗浄から乾燥まで行ってみると、1枚以外はしっかり乾きました。自然乾燥の時間も短縮できるでしょう。脱臭機能はないものの、除菌コースがあるのもうれしいポイントです。給水口は本体上部にあり、専用の吸水カップを使えばさほど手間はかからないでしょう。一方で、食器の入れやすさは「かごを取り出せるので食器を入れやすい」「フライパンやまな板は収納しにくい」などモニターによって評価が分かれる結果に。大きめの皿や調理器具をきれいに入れるには、ややコツが必要そうです。設置のしやすさもいまひとつ。奥行きが43.5cmあるため、キッチンスペースにある程度の余裕が必要です。また、洗浄中の音は51.2dBとやや大きめ。キッチンと寝室が近いなら、夜間の運転は避けたほうがよいでしょう。とはいえ、洗浄力と乾燥力の高さを兼ね備えた商品。価格を抑えつつ、しっかり洗って乾燥までできる食洗機を探している人は、購入を検討してみてくださいね。
おすすめスコア:4.17(2026/01/23時点)
最安価格:41,860円(2026/01/23時点)
庫内が自動で開き自然乾燥を促す!庫内の汚れ残りが惜しい
シロカの「SS-MA251」は標準収納容量16点、使用水量6Lのタンク式食洗機。小物カゴを外した場合、直径27cmの大皿も入れられると謳っています。特筆すべき点は運転後にドアが自動で開く「オートオープン機能」を搭載している点。自然乾燥を利用して食器の乾燥を行うため、地球にやさしくエコです。惜しい点は運転後の庫内の汚れ残りが多かった点。残さいフィルター以外の部分に汚れが付着しており、お手入れの手間がかかるのがやや面倒でした。お手入れを自分でするのが面倒な人は、庫内洗浄モードを使用してお手入れを食洗機にお任せするとよいでしょう。分岐水栓式としても使用でき、ドアが自動で開く機能が特徴的なシロカの「SS-MA251」。水滴による雑菌の繁殖を避けたい人におすすめの商品といえます。
おすすめスコア:4.08(2026/01/23時点)
最安価格:29,999円(2026/01/23時点)
乾燥機能を重視しない一人暮らしの人におすすめ
モダンデコのbst01は、乾燥機能にこだわらなければ選択肢に入る商品です。比較的安価ながら洗浄力は高く、検証では予洗いなしでカレー・ご飯・卵の汚れをしっかり洗い落としました。汚れの種類を問わず、優れた洗浄力に期待できます。給水もスムーズで、本体下部から給水できるため給水カップを持った腕を高く持ち上げる必要はありません。分岐水栓にも対応しているため、蛇口の取り外しが可能ならボタンを押すだけで洗浄できます。一方、食器の入れやすさはいまひとつ。仕切りの低さから食器が倒れやすく、説明書通りの枚数を入れるのは難しいかもしれません。とはいえ、フライパンやまな板などの調理器具は入れられたというモニターが多く、一人暮らしなら不便に感じる心配は少ないでしょう。乾燥力は高いとはいえず、実際に使ってみると皿に水滴が残りました。脱臭・除菌機能もないため、使用後は取り出してしっかり乾かすことをおすすめします。洗浄力が高く、乾燥機能にこだわらなければ検討してみる価値はあるでしょう。予算に余裕がある人や、洗浄力と乾燥力を兼ね備えた商品がほしい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
おすすめスコア:4.04(2026/01/23時点)
最安価格:29,800円(2026/01/23時点)
価格が安く、分岐水栓式にも対応。庫内の汚れ残りが惜しい
Kuracaの食洗機「KSDD-01A」は標準収納容量18点で最大直径30cmの食器を入れられる商品。6つの異なる洗浄コースを搭載しており、強力コースの水温はおよそ70℃で、除菌も行えると謳っています。特筆すべきは給水のしやすさ。本体の下部から給水できるため、給水カップを高く上げる必要がなく親切な設計。また、分岐水栓にも対応可能で、将来的に蛇口の取り外しが可能な家に引っ越したときでも分岐水栓式の食洗機に買い替える必要がありません。お手入れのしやすさの項目が惜しい点。残さいフィルターにすべての汚れがまとまらず、ドア裏やパッキンにも汚れがついていました。自分の手でお手入れするのが面倒な人は、電気代や水道代は余分にかかりますが庫内洗浄コースで掃除するとよいでしょう。給水のしやすさは魅力的ですが、庫内の汚れ残りはやや気になります。とはいえ分岐水栓式として使えるのはよい点で、価格も安いためできる限り価格が抑えられた商品がほしい人は検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.01(2026/01/22時点)
最安価格:37,620円(2026/01/22時点)
業界最小サイズのタンク式食洗機。洗浄力がやや惜しい
パナソニックの「NP-TML1」は業界最小サイズのタンク式食洗機で、一人暮らしの人をターゲットに作られています。標準収納容量は6点で高さ21cm以下のグラスやボトル、直径23cm以下の大皿も収納できます。特筆すべきはそのサイズの小ささ。奥行が22.5cm・幅31.0cmと今回比較した商品のなかでは底面積が最小で、小さなキッチンでも設置できる可能性があります。設置場所で諦めていた一人暮らしの人は、ぜひ検討してください。洗浄力は汚れの種類によって明確に強みと弱みが分かれる結果に。カレーの汚れはしっかりと落とせたものの、椀や箸についたご飯粒はかなり残りました。ご飯粒が残っている食器を洗浄する際は、予洗いは必須と思ったほうがよいでしょう。タンクへの給水方式も取り外し式で、ほかの商品とは異色の存在を放つパナソニックの「NP-TML1-W」。食器はあまり入りませんが、自炊をしない一人暮らしの人にはおすすめの商品です。
おすすめスコア:3.78(2026/01/23時点)
最安価格:49,700円(2026/01/23時点)
標準収納容量32点の大容量モデル。ご飯粒の汚れには弱い
SAMKYOの「T60-B」は標準収納容量32点で5人用の食洗機。庫内の容積が大きく、鍋やフライパンなどの大きなものも余裕を持って入れられます。洗浄力の検証ではカレーの汚れに対して高い効果を発揮。皿とスプーンにべったりついたカレーの汚れをきれいに落とせました。しかし、ご飯粒はあまり洗浄できない結果になったため、こびりついたご飯粒を洗浄する際はは予洗いが必須です。乾燥力はあまり高くなく、水滴が多く残る結果に。運転後はドアを開けて自然乾燥をさせたほうがよさそうです。サイズが大きいため設置場所は選びますが、そのぶん食器は快適に出し入れできます。バケツ給水式で蛇口から直接給水ができるため、給水カップを使用してタンクに自ら給水する必要がない商品。キッチンが広くて食洗機とバケツを設置できるスペースがあり、手動でのタンクへの給水作業が面倒だと思う人は検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:3.6(2026/01/23時点)
最安価格:34,990円(2026/01/23時点)
タンクが下にあり給水しやすい1台。肝心の洗浄力は物足りず
VIBMIの「DW-D4P」は標準収納容量16点で使用水量が6Lのタンク式食洗機。上下のノズルを使用し、高圧で食器を360度丸洗いすると謳っています。肝心の洗浄力はやや物足りない結果に。皿とスプーンについたカレーの汚れを落とせず、フォークについた卵の汚れも残りました。しかし、ご飯の汚れはしっかりと落とせたので、汚れの種類によって得意不得意がはっきりしている食洗機といえます。給水のしやすさは優秀で、本体の下部から吸水できるため腕を高く上げる必要がありません。また、分岐水栓にも対応しているため、引越しを機に分岐水栓式に切り替えたい人にも使いやすく便利です。給水がしやすい点はよいですが、肝心の洗浄力はほかの食洗機のほうが優れています。価格の安さは魅力的ですが、性能を重視するならほかの食洗機を選んだほうがよいでしょう。
監修者:コヤマタカヒロ(デジタル&家電ライター)
ガイド:田丸大暉(Hiroki Tamaru)(家電製品アドバイザー・家電製品エンジニア・元家電メーカー販売員/マイベスト 白物家電担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


