ビットコイン価格は、2月6日に6ビットコイン価格は、2月6日に6

ビットコイン2割高も米需要回復で上昇トラップ懸念

2026/02/09 14:34
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ビットコイン価格は、2月6日に6万ドル近くまで下落した後、約20%反発。今回の反発で「押し目買い」への期待が再燃し、ローカルボトムの観測も強まった。同時に、米国の需要指標も足元の最安値から回復し始めている。

しかし、表面的な数字の裏では、出来高シグナルやオンチェーンデータ、価格構造がこの反発の脆弱さを示唆。現在、いくつかの警告パターンは、今サイクルで大幅下落前に見られたセットアップと酷似する。


大口資金の本格参入に慎重な動き

もっとも明瞭な警告シグナルのひとつは、大口資金の流れを追う出来高系指標「クリンガー・オシレーター」から発せられている。

CMFのように短期の大口資金プレッシャーに重点を置く指標とは異なり、クリンガー・オシレーターはトレンドをまたいだ大口ウォレットの出来高強度を測る。単なる日々の取引ではなく、時間をかけた大口投資家のポジショニングを可視化するため設計されている。

簡単に言えば、大口勢が静かに買い増しているのか、反発で売却準備をしているのかを示す指標である。

10月6日から1月14日にかけて、ビットコインはおよそ12万6000ドルから9万7800ドルへ約22%下落。その局面で、クリンガー・オシレーターは上昇した一方で、価格は弱含み——弱気のダイバージェンス発生。

機関投資家フローの弱体化機関投資家フローの弱体化 出典: TradingView

このダイバージェンスは、クジラや機関投資家の大口ウォレットによる出来高の強さが、価格回復を下支えしていないことを警告。その後ビットコインは数週間で6万ドルまで下落し、クリンガーの数値も急落(大口資金の流出が示唆される局面)となった。

同様のパターンが、現在も出現しつつある。

2月2日から9日にかけて、価格はじり安となる一方、クリンガー・オシレーターは上昇基調を示した。これは、大口勢が最近の買いポジションを反発売却に回す準備を進めており、長期保有目的ではないことを示す。

また、ビットコインは1月中旬から2月上旬にかけ、急角度な下落「ポール」を形成した。現在の反発の値動きはベアフラッグ(弱気旗型)に近い形で、この形状は下落トレンド継続のシグナルとなることが多い。下部トレンドラインのサポートが割れれば最大で約40%の急落余地もあるため、反発で買いに入る強気派が罠にかかる局面も想定される。

BTCはブルトラップを形成BTCはブルトラップを形成 出典: TradingView

クリンガーの上昇とベアフラッグの組み合わせは、反発局面が機関投資家の本格的な下支えを欠いている傾向を示す。大口勢は取引自体は活発だが、積極的に買い集めるフェーズにはなく、売り逃げの好機をうかがっている可能性が高い。直近でBTC ETFから資金流出が観測されれば、このクリンガー指標の仮説が裏付けられる展開となる。


米需要回復でも底入れ示せず過去事例

こうしたテクニカルの弱さは、単独で生じているわけではない。米国の需要が回復しつつある状況下で現れている。

「コインベース・プレミアム指数」は、米Coinbase上のビットコイン売買が世界各国取引所に比べてプレミアムかディスカウントとなっているかを可視化する指標。米機関投資家需要を主に反映する。

2月4日、この指数は約-0.22まで下落し、米投資家の買い意欲の弱さを示した。この水準は2024年12月31日(-0.23)に近く、当時のビットコインは約9万3300ドルで推移。

コインベース・プレミアム指数コインベース・プレミアム指数 出典: CryptoQuant

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多くのトレーダーが底入れを予想したが、その後価格は約7万6200ドルまで下落し、18%近い下落となった。

2月以降、指数は-0.07付近まで回復し、米国の関心改善とクリンガー指標の上昇局面が一致。しかし過去のデータでは、需要回復は多くの場合、価格底入れ「前」に現れることが多い。2024年も米国需要先行、そして本格的な下落がその後に続いた。

オンチェーンデータもリスクの重層化を示す。

短期トレーダー中心の「1日~1週間」保有層のシェアが、2月5日以降(20%反発局面中)2.05%から3.3%超へ拡大。HODL Waves(保有期間別ウォレット分類指標)によれば、わずか数日で実に6割超増加。

短期BTC保有層による押し目買い短期BTC保有層による押し目買い 出典: Glassnode

この層は価格が弱まるとすぐに売却する傾向がある。その存在感の増加が市場の不安定化を招いている。1月末にも短期保有者の急増が見られたが、その後急速に3%調整が発生した。現時点では、米国での需要回復も強い確信ではなく、投機の高まりと均衡している状況。


ビットコイン反発の分岐点となる主要価格水準

現在、すべてのシグナルが重要なビットコインの価格帯へと収束している。

最初の主要なサポートは6万7350ドル付近に位置する。この水準をデイリー終値で下回ると、売り圧力が再開する可能性。

もしこれを割り込む場合、次の下値目標は次の通り。

  • 6万130ドル、直近の最安値
  • 5万7900ドル(重要なフィボナッチ・サポート、および現在水準からの約18%調整ゾーン)
  • 5万3450ドル、主要な巻き戻しゾーン
  • 4万3470ドル、ベアフラッグによる下方目標

現在値から4万3400ドルまで下落した場合、約35%のさらなる下げ幅となる。一方、ビットコインは安定し強気の罠を脱するためには、7万2330ドルの回復が必要。この水準が直近の上昇を抑えた。

ビットコイン価格分析ビットコイン価格分析 出典: TradingView

さらにその上、7万9240ドルが決定的な領域となる。このゾーンを回復すれば過去の下落幅の約半分を埋め、弱気構造を否定できる可能性。そうなれば9万7870ドルへの道が再び開ける。それまでは、ビットコインの上昇はいずれも依然として不安定。

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