ビットコイン
BTCは10日、上値の重い展開により7万ドルを下方にブレイクし、陰線を確定した。再び下値が警戒される局面だが、オンチェーン上では長期的な買いの好機を示唆する動きが複数確認されている。
ビットコイン分析アナリストのCrypto Tice氏は11日、自身のXにて「MVRV Zスコアの低下が、リスクリワードの改善を示唆している」との見解を示した。
ビットコインのバリュエーションを測る代表的なオンチェーン指標の一つが「MVRV Zスコア」だ。この指標は、Market Value(時価総額)とRealized Value(実現時価総額)の乖離を分析し、市場が過熱しているのか、それとも割安な状態にあるのかを判断するために用いられる。
歴史的に見ると、MVRV Zスコアが大きく低下し、いわゆるグリーンゾーンと呼ばれる割安領域に入った局面は、長期的なリターンが大きくなりやすい傾向が確認されており、長期投資家にとって優れたエントリーポイントとされている。
ただし、現在の状況は接近している段階だ。これは、リスク・リワードのバランスが徐々に改善し始めている一方で、最終的な底打ちがまだ確定していない可能性を示唆する。
つまり、現段階は「本格的な反転局面」というよりも、底固めプロセスの途中にあると解釈できる。市場は蓄積フェーズに入りつつあるが、引き続き慎重な姿勢と忍耐が求められる局面であると言えるだろう。
アナリストのSykodelic氏は11日、自身のXにて「直近で非常に大きなビットコイン現物買いが発生している」と指摘した。
直近発生した下落局面の直前では、記録的な投げ売り(キャピチュレーション)と同時に、過去最大級に近いスポット取引量が発生し、歴史上で見ても2番目に大きな出来高クラスターが形成された。これは、いわゆる「トランプラリー」と呼ばれた急騰局面のピーク時に次ぐ規模であり、市場の重要な転換点であった可能性を示唆している。
こうした大規模な現物買いは、短期的な投機ではなく、長期視点を持つ資金、いわゆるスマートマネーが関与することが多い。今回の動きを見ると、6万0,000ドル付近の価格帯が大口投資家にとって魅力的な評価水準として認識されている可能性が高い。そのため「仮に再び同水準まで価格が下落する局面があったとしても、滞在期間は比較的短くなるだろう」とSykodelic氏は分析している。
ビットコインは、引き続き下値リスクに警戒が必要だが、長期目線では優位性の高い価格水準に近付いていると言える。今後もオンチェーン活動を注視しつつ、リスクリワードの高いエントリーポイントを模索していきたいところだ。
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