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元ゴールドマン・サックス幹部、ビットコイン14万ドル上昇を予測。その理由

2026/02/23 01:00
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元ゴールドマン・サックス幹部でマクロ投資家のラウル・パル氏によると、答えはセンチメントよりも流動性に左右されるという。

ラウル・パル氏は、過去の爆発的な上昇局面に先行する形で、各種シグナルが今まさに一致し始めていると述べる。

ビットコイン、予想以上に早く14万ドル到達か

ラウル・パル氏は、ビットコインが現状「世界的な流動性状況」に対して大幅なディスカウント水準で取引されていると主張する。過去のサイクルでは、流動性拡大と価格の間にこうしたギャップが生じた場合、それは徐々には解消されず、急激に埋められてきた。

パル氏の主張の中心にあるのは、2026年第1四半期に訪れる可能性がある流動性転換点だ。複数のマクロ要因が同時に重なっている。

まず、銀行規制の変更、特に付加的補完的レバレッジ比率(ESLR)の調整である。パル氏によれば、これにより銀行はバランスシートを圧迫せずにより多くの国債を抱えられるようになる可能性がある。

これによって、米国財務省は財政赤字の資金調達にさらなる柔軟性を持てるようになり、システム全体の流動性が増す。

次に注目されるのは、トレジャリー・ジェネラル・アカウント(TGA)の動向だ。過去にはTGAが減少すると、流動性は急速に市場へ戻る現象が起きてきた。パル氏は、このプロセスが加速する可能性が高いと見ている。

さらに、米ドル安(通常は金融環境の緩和シグナル)や中国のバランスシートからの流動性拡大も重なり、リスク資産にとって追い風が強まる構図。

パル氏によれば、流動性は既に市場が織り込むよりも速いペースで改善している。同氏の大まかな試算は、「ビットコインが現在の流動性環境に再び揃えば、価格は14万ドル近辺となる」とする。

ビットコイン(BTC)価格推移 出典:TradingViewビットコイン(BTC)価格推移 出典:TradingView

14万ドルまで上昇すれば、ビットコイン価格は現水準から106%の伸びとなる。

景気循環の確認

パル氏はまた、ビジネスサイクルに連動しやすい先行指標、特に全米供給管理協会(ISM)にも言及する。同氏の分析では、金融環境はISMに約9カ月先行し、その直後に世界的な流動性も追随する。

同氏が追跡するデータは、今年ISMが大幅に力強くなる可能性を示すもので、これは成長環境の改善を示唆する。以下のようなデータが、全体として自信や融資活動の高まりに寄与し得ると考える。

  • 財政刺激策
  • 設備投資への税制優遇
  • データセンターやエネルギーインフラ分野への資本支出
  • 住宅ローン金利負担の軽減の可能性

成長期待が高まり、流動性が拡大する場面では、ビットコインなどハイベータ資産が過去にも優位なパフォーマンスを示してきた。

10月10日の売り圧力

それでもこうした状況にもかかわらず、ビットコインの上昇は鈍い。パル氏は、その原因を10月10日の強制清算による連鎖売りという構造的イベントに求め、これが市場の基盤を損なったと指摘する。

株式市場の伝統的な「フラッシュクラッシュ」とは異なり、暗号資産では取引のキャンセルを可能とする規制上のセーフガードがない。この連鎖売りの最中、強制的なレバレッジ解消が取引所APIの不具合と重なり、市場のマーケットメイカーや流動性提供者が一時的に不在となった。これにより価格はファンダメンタルズ以上に急落した。

パル氏は、取引所が強制売りの注文を買い取り、その後、流動性の厚い時間帯にアルゴリズム取引でポジションを手仕舞った可能性を示唆する。

さらに、10万ドルのストライク付近で集中したコール売り戦略(多くはイールド商品と紐付いている)が広範に及び、この上値抑制につながった。

しかし、同氏はこうした上値抑制要因も今は薄れ始めているとみる。

「バナナゾーン」体制

パル氏は、暗号資産サイクル終盤の加速局面を「バナナゾーン」と呼び、これは流動性、成長改善、新たな資本流入が引き起こす非線形な価格再評価と位置付ける。

この局面が始まる直前、市場は通常、それまでのボラティリティや構造的な上値抵抗帯を消化する。パル氏によれば、10万ドルゾーンは心理的かつ構造的な節目だ。コール売り圧力が後退し、慎重なポジショニングが続くことで、上値への急騰が起きやすくなる。

パル氏の見解では、流動性が価格に先行する。市場全体が強気ムードに転じる頃には、既に上昇が始まっている可能性。

もし世界的なリファイナンス圧力により、さらなる流動性供給がシステムに必要となれば、「世界的な流動性スポンジ」であると同氏が表現するビットコインは、迅速に反応する可能性がある。

そして、流動性と価格の乖離が縮まれば、14万ドルという水準は決して無理な目標ではない。それはむしろ、市場が本来向かっていた到達点である可能性が高い。

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