XRPが今週、3つの試練に直面している。ウガンダでXRPLのパイロットが開始され、バイナンスの現物流動性は2020年1月以来の最安値となり、日足チャートは主要サポート付近で対称三角持ち合いの圧縮状態となっている。
アルトコインは5月26日、1.33ドル付近で取引され、前日比2.1%安となった。価格は現在、対称三角持ち合いの下側トレンドラインをテストしている。採用関連のニュースと市場構造の弱体化が交錯する局面。
DNA Protocolは火曜日、ウガンダのパイロットが認定ラボから取得したゲノム認証データを処理していると発表した。このシステムはゼロ知識証明を生成し、XRP Ledger Testnet上にアンカーするもの。
DNA Protocolは、設計思想を「生データを開示せずに遺伝子資格を検証するプライバシー重視の手法」と位置付けている。ウガンダのパイロットでは、ラボの出力情報が証明となり、XRP Ledger Testnet上で誰でも検証できる仕組み。
本番環境での展開は、XDNAとXRPによるデュアルバーンメカニズムを通して実施する予定と、プロジェクトがXで明らかにした。XDNAトークンがプロトコル手数料のネイティブ単位として機能し、このデュアルバーンによってXRPの供給メカニズムと直接結びつく。
このパイロットは、XRP Ledgerを機関向けインフラとして位置付ける広範な取り組みと一致する。過去にも機関向けXRPLのプライバシー強化を目的とした取り組みにより、テストネット上で開発者向けのゼロ知識決済レールも提供されている。
バイナンスにおけるXRPの30日流動性指数は約0.043まで低下したと、CryptoQuantのデータは示す。これは2020年1月以来の最低水準であり、同取引所での市場厚みの急減を反映している。
2022年から2024年にかけては、この指数はたびたび3以上、時には4以上を記録していた。この期間の取引高増加は、前回のブルランおよびXRPに対する投機的関心の高まりと一致する。
ゼロ付近への低下は2025年初めに始まり、数カ月間続いている。この傾向は主要プラットフォームにおけるXRP流動性集中リスクとも並行する動き。
XRP価格は2025年に過去最高値を更新したが、流動性はすでに底値圏へと推移していた。この乖離は、取引フローが回復すると価格が大きく変動する前兆となる場合が多い。
CryptoQuantは、板が薄い時期は大型注文の影響が拡大する点を指摘している。流動性低下時は、日中のヒゲが激しくなりサポート吸収力も弱まる傾向。
バイナンスのXRP/USDT日足チャートには、2月6日以降の値動きを規定する対称三角持ち合いが形成されている。上限トレンドラインは1.70ドルのスイングハイから下向き、下限トレンドラインは2月の1.17ドル安値を起点に上昇している。
両トレンドラインは、直前の波動に対するフィボナッチ・リトレースメントに合致する。1.7045ドルが0.618、1.1729ドルが0.786のリトレースメント水準。
価格は3月以来のサポートとなっていた1.40ドルゾーンを下抜けた。現在は1.33ドル付近の三角下限トレンドラインを攻める展開。
相対力指数(RSI)は30台半ばから40台前半に位置し、売られ過ぎではないが勢いの弱まりを示唆する。ボリンジャーバンド幅パーセンタイルも過去数年で最低水準となり、XRPのボラティリティ低下を裏付けている。
直近の下落局面では日次出来高も低調に推移。1.40ドル割れでは明確な投げ売りシグナルは出ていない。
現状では下方ブレイクの可能性が高まっている。1.17ドルを日足で明確に割り込む場合、さらなるリトレースメント局面へ進む可能性。
枯渇した流動性、凝縮したチャート、そして新たな実需導線が1つの判断点に集まる構図。ウガンダでのパイロットがネットワーク需要に結びつくか、あるいは三角持ち合いが下方ブレイクするかが次の展開を左右する。
XRPの5月の展開は、1.40ドル上、または1.17ドル下での次の終値によって分岐する可能性が高い。


