「次の大統領は誰?」「あの新作映画はヒットする?」 そんな未来の出来事を、ニュースや勘で予想するだけでなく「お金を使って本気で予測する市場」として成立させているのが、今話題の「予測市場」です。 仕組みが分からないまま「な […]「次の大統領は誰?」「あの新作映画はヒットする?」 そんな未来の出来事を、ニュースや勘で予想するだけでなく「お金を使って本気で予測する市場」として成立させているのが、今話題の「予測市場」です。 仕組みが分からないまま「な […]

予測市場とは?仕組みやPolymarket・Kalshiなど主要3社を徹底比較!日本での注意点も解説

2026/02/19 09:41
30 分で読めます

「次の大統領は誰?」「あの新作映画はヒットする?」

そんな未来の出来事を、ニュースや勘で予想するだけでなく「お金を使って本気で予測する市場」として成立させているのが、今話題の「予測市場」です。

仕組みが分からないまま「なんだか怪しいもの」として避けてしまうのはもったいない一方で、何も知らずに飛び込むのは、法律やお金のリスクを考えると怖いと思います。

この記事では、予測市場の仕組みや現時点での3大プラットフォームの違い、さらに日本で利用する際の注意点について解説します。

この記事で分かること
  • 未来の確率を売買するユニークな予測市場の仕組み
  • 3大プラットフォーム「Polymarket」、「Kalshi」、「Opinion」の違い
  • 予測市場の見かた
  • 日本で利用する時の注意点

予測市場が描く新しいカタチ:未来の予想を売り買いする

「次の大統領は誰になるだろう?」「あの大作映画は、公開初週にどれくらいの興行収入を叩き出すだろう?」

このような「未来の出来事」を実際にお金で取引される場所が存在します。

それが「予測市場(Prediction Markets)」と呼ばれる、知的好奇心と経済合理性が交差する世界です。

「未来を当てる」をビジネスにする仕組み

予測市場の仕組みは、ある特定のイベント、例えば「A氏が選挙で当選する」という出来事に対して、市場では「Yes」か「No」のチケット(トークン)が発行されます。

このチケットの価格は、0ドルから1ドルの間で変動します。

  • 価格の意味:
    • もし価格が「0.6ドル」なら、予測市場に参加している人たちは「60%の確率でA氏が勝つ」と考えていることになります。
  • 結果の清算:
    • 予想が的中すればチケットは「1ドル」になり、外れれば無価値(0ドル)になります。

現在の価格は、「未来に起こる確率」を表しています。

誰も管理・操作できない透明な市場

未来に賭けるという行為は昔から存在し、16世紀のイタリアでは、次の教皇が誰になるかを対象にした賭博がすでに行われていたといいます。

ブロックチェーンとの融合は、2017年頃からイーサリアムなどの技術(AugurやGnosisなど)を活用し、「誰も管理・操作できない透明な市場」として予測市場が誕生しました。

そして、2024年の米大統領選を機に「Polymarket」のようなプラットフォームが登場し、爆発的に普及しました。

アンケートより「予測市場」が正確なのか?

「予測市場の数値は信頼できるのか」という部分が気になると思います。

暗号資産の予測市場に先立ち、ペンシルベニア大学やMITの研究では、予測市場が従来の世論調査よりも統計的にエラーが少なく、高い精度を持つことがすでに実証されています。

そこには「人間の本能」と「群衆の知恵」が関わっています。

予測市場が持つ正確性の強み

  • 「身を削る」覚悟(Skin in the game): 
    • 無料のアンケートとは異なり、自分のお金を賭けるため、必死に情報を集めて真剣に判断を下します。
  • リアルタイムの反応: 
    • 大きなニュースが流れた瞬間、市場の価格は即座に動きます。世論調査のようなタイムラグがなく、常に「今、この瞬間」の予測を知ることができます。
  • 情報の集約力: 
    • 特定の専門家だけでなく、現地の事情に詳しい人やデータの専門家など、世界中の多種多様な知識が価格に反映されます。

ただし、「100%正しい予想」ではなく、あくまで「その時点での人々の期待値」です。

2026年最新:予測市場の主要3大プラットフォーム(Polymarket・Kalshi・Opinion)を比較

予測市場の主要な3大プラットフォームが「Polymarket」、「Kalshi」、「Opinion」です。

それぞれの特徴を比較すると以下のようになります。

項目PolymarketKalshiOpinion
運営形態分散型中央集権型(CFTC規制下)分散型
主な使用通貨USDC、BTC、ETH、POL、USDTなどUSD、暗号資産USDT
特徴的な仕組み世界最大の取引量と知名度証券取引所に近い厳格な運用ポイント報酬、AIによる市場形成
最終判断の仕組みUMA オプティミスティック・オラクル内部仲裁者コンセンサス・オラクル
KYCの有無KYC不要(ウォレット接続)KYC必要KYC不要(ウォレット接続)

1. Polymarket

予測市場:Polymarket

圧倒的なシェアを誇る、世界最大の分散型予測市場プラットフォームです 。

Polymarket(https://polymarket.com/ja)

Polymarketは、Polygonネットワーク上でGnosis Conditional Token Framework(CTF)を使用して運用しています 。

CTFが「特定の条件が満たされたときに価値を持つトークンを発行」し、「低コスト」で「高速な処理」で予測市場を支えています。

利用可能な主な通貨は、「USDC」、「BTC」、「ETH」、「POL」など、複数の通貨を取り扱っています。

予測の最終判断は、UMA オプティミスティック・オラクルというシステムを採用しています。

「楽観的(Optimistic)」という言葉通り、提案された結果に対して異議がなければ自動的に解決される方式です。問題が発生した場合は、UMAトークン保有者の投票によって最終決定が下されます 。

Polymarketは、2024年アメリカ大統領選挙において、既存のメディアや世論調査よりも速く、かつ正確にトランプ氏の勝利を予測し続けたため、大きな注目を浴びました。

Polymarketが、「怪しい賭けサイト」から「信頼される情報インフラ」へと変わる大きな転換点だったと言えます。

  • 情報の公共性:リアルタイムの予測データを販売する「情報インフラ」としての側面を強い
  • 高い流動性:自動マーケットメイカー(AMM)とオーダーブックを組み合わせたモデルで高い流動性がある

2. Kalshi

予測市場:Kalshi

米国で連邦規制当局の認可を受けて運営されているプラットフォームです 。

Kalshi(https://kalshi.com/)

Kalshiの運用は中央集権型で、米国商品先物取引委員会(CFTC)指定の契約市場として運営されています。

現在プラットフォームで利用できる通貨は、米ドル(USD)の他、暗号資産にも対応しています。

予測した結果の最終的な判断は、プラットフォームが指定した内部仲裁者が行います。

政府データや公式結果などの権威ある情報源に基づき、あらかじめ定義された基準に従って結果を判定されるため、判定制度は高いです。

2023年、Kalshiが「米議会の支配権(どちらの党が勝つか)」という予測市場を提供しようとした際、CFTCは、これを「ギャンブルである」として禁止しました。

2024年9月、連邦地裁は、「政治の結果はビジネスや経済に多大な影響を与えるため、それをヘッジ(回避)するための取引には正当な経済的目的(投資目的)がある」として、CFTCの禁止命令を無効とする判決を下しました。

  • 高い法的信頼性:2024年、CFTCの「予測市場はギャンブル」という訴訟に対して勝訴
  • 大手証券との連携:Robinhood(ロビンフッド)との提携により、2,400万人の一般投資家への露出を獲得

Kalshiに参加(入金)するにはKYCが必要です。KYC入力フォームは英字ですが、それに対して日本語の本人確認書類(運転免許証)を利用すると、登録情報と書類の内容が一致せず、認証エラーとなります。

3. Opinion

予測市場:Opinion

独自の報酬設計で急速に成長した新興プラットフォームです 。

OPinion(https://app.opinion.trade/trending)

運用では、BNB Chain上に構築された中央リミット・オーダーブック(CLOB)形式を採用しています 。

CLOBとは、伝統的な証券取引所と同じように、「買いたい価格と数量(指値買い)」と「売りたい価格と数量(指値売り)」を一覧(板)に並べてマッチングさせる方式です。

利用可能な通貨は、米ドル連動型ステーブルコインの「USDT」です。

予測の最終的な判断は、「コンセンサス・オラクル(Consensus Oracle)」という仕組みで、指定された複数の関係者間での合意形成により結果が確定されます。

Opinionには、独自のポイントシステム(PTS)があり、予測市場で200ドル以上のトレードを行うと対象となります。

「流動性提供者(指値注文)」、「トレードに応じた獲得」、「条件付きトークンの保有」によって、ポイントを獲得できます。

たまったポイントは、独自トークンのエアドロップを受け取る権利になると予想されています(詳細未定)。

  • 強力なインセンティブ:「ポイント報酬プログラム」により、2025年12月だけで70億ドルの取引高を記録
  • プロ向け設計:オーダーブック方式で高い透明性と効率的な取引環境を提供

プラットフォームの使い分け

プラットフォームの特徴をふまえると、以下のように使い分けることができます。

活用目的最適な市場理由
ニュースの裏取りPolymarket参加者が最も多く、突発的な出来事への反応が速いため
経済・金融の予測Kalshi規制下の公式データに基づき、プロがヘッジ(回避)目的で使うため
最新技術・トレンドOpinionAIや新興技術に特化した市場が多く、玄人好みのトピックが豊富なため

予測市場の見かた

ここでは、Polymarketを例に「2月末時点で、どの企業が最も優れたAIモデルを持っているか?」という市場を例に、データの読み方を解説します。

Polymarket:Which company has the best AI model end of February?

Polymarketで実施中の「どのAIモデルもでるが最強か」を決める予想市場チャート

チャートを見ると、2月上旬を境に大きな変化が起きていることがわかります。

  • 2月6日まで
    • Googleが約90%という圧倒的な支持を得ていました。市場は「Googleの優位は揺るがない」と確信していた状態です。
  • 2月7日の急変
    • Anthropic(Claude)への支持が急上昇し、Googleと逆転しました。

これは、特定のニュースなどにより、市場参加者が「2月末時点ではAnthropicが優れている」と、予測の確率を書き換えたことを意味します。

Anthropicが逆転した理由

今回のケースでは、実際のニュースが元となり予測が逆転したと考えられます。

主に要因は以下の3点です。

  • Claude Opus 4.6 の登場と高評価
    • 2月5日にAnthropicから発表された「Claude Opus 4.6」が、コーディングや推論能力で圧倒的なベンチマークを記録し、ユーザーの間で急速に話題となった
  • Google側の停滞感
    • 同時期にGoogleのGeminiに目立った進展がなく、市場が「現状維持」と判断
  • 情報の集約
    • 専門家による比較レビューがAnthropicに有利に働いたことで、それまで静観していた予測参加者が一斉に買いに回った

予測市場では結果がリアルタイムで変動します。

候補ごとに「Yes/No」のペアの使い分け

AnthropicやGoogleなどの各候補ごとに「Yes/No」のペアがあります。

これは、候補ごとに独立した「正解/不正解」の予測が行われているためです。

これらをうまく使い分けることでリスクを減らすことができます。

候補ごとの「Yes/No」の使い分けは、次のようになります。

自分の予想取るべきアクション理由
「Anthropicが絶対勝つ」Anthropicの YES を買う当たれば0.72ドル→1ドルになり利益がでる
「Anthropic以外が勝つ」Anthropicの NO を買うAnthropicが1位から脱落すれば利益になる
「Googleが逆転する」Googleの YES を買う当たれば0.25ドル→1ドルで投資額の4倍になる
「大手(上位2社)以外は無理」xAI や OpenAIの NO を買う可能性が低い(1%〜2%)ものの「NO」を買うことで、少額だがほぼ確実に利益になる

「賭け」ではなくリスクヘッジに使える

予測市場は単なるギャンブルではなく、「リスクヘッジ(負けた時の保険)」として機能することがあります。

例えば「Googleが負けたら自分の仕事がピンチになる」というエンジニアが、あえて「Anthropicの勝利」に投資する(賭けておく)ことで、どちらの結果になってもダメージを軽減できます。

予測市場を生活に活かすための活用術

ニュースの「裏付け」として活用する

SNSやテレビで衝撃的なニュースが流れた際、その情報の真実味を予測市場で確認できます。

「〇〇氏が辞任」、「〇〇社が買収」といった不確実なニュースに対し、市場の確率(価格)が反応しているかを見ます。

市場が動いていなければ、それは単なる噂や誤報である可能性が高いと判断できます。

ぴったりのニュースを見つけるのは難しいかもしれませんが、Polymarketで「Politics」、「Culture」、「World」、「Economy」といったカテゴリーや特定のキーワードで検索してみると見つかる可能性があります。

資産運用や大きな買い物の「タイミング」を計る

経済指標や金利見通しを、専門家の意見ではなく「市場の総意」から読み解きます。

「日銀の利上げ確率」や「米国大統領選後の株価動向」の市場をチェックします。

もし利上げ確率が急上昇していれば、住宅ローンの固定金利への切り替えを検討したり、外貨購入のタイミングを調整したりする判断材料になります。

この場合は、Kalshiで「Politics」、「Economics」、「Financials」といったカテゴリーを検索して情報収集してみましょう。

正解は常に変わる

予測市場の数字は秒単位で動き、新しいニュースが入れば、さっきまでの「正解」はあっさりと書き換えられます。

これが、予測市場の面白いところです。

「一度言ったことは曲げられない」という頑固さや「これだけ差があれば絶対大丈夫」という思い込みは、足元をすくわれる原因になります。

市場の数字が柔軟に動くように、「新しい情報が入ったから、自分の考えも修正しよう」という柔軟性が必要です。

予測市場のデメリットと利用時のリスク

アンケートなどに比べて予想精度が高い予測市場ですが、デメリットも存在します。

【オラクルリスク】

「誰が正解を決めるのか?」という問題です。ニュースソースが間違っていたり、判定システムが攻撃されたりすると、正しい予想をしたのに負けてしまうリスクがあります。

【流動性の不足】

人気のないトピックでは、取引相手がいないために「買いたい時に買えない、売りたい時に売れない」という状況に陥ることがあります。

【倫理的な問題】

戦争の開始や災害の被害、あるいは他人の死といった不謹慎な出来事さえも「予想市場」の対象になることがあり、社会的な批判を受けるケースも少なくありません。

【インサイダー取引】

「これから発表されるニュース」を事前に知っている内部の人間が、こっそり参加することを止める仕組みは、まだ不完全です。

【ウォッシュトレード】

ボット同士で売買を繰り返し、取引高を不自然に膨らませることで「注目されている市場だ」と誤認させるリスクがあります。

【フラッシュ・クラッシュ】

APIなどを使ったボットは「言葉の背景」を理解しないため、特定のキーワードに反応して過剰に売買することがあります。それが、フェイクニュースであったとしても過剰に反応して、予測が変動する可能性があります。

日本から予測市場を利用する際の注意点:「賭博罪」に抵触する可能性

日本国内から実際にお金を賭けて予測市場に参加する行為は、「賭博罪」に抵触する可能性が高いグレーゾーン(あるいは黒に近い状況)です。

日本では公営競技(競馬・競輪など)や宝くじ以外の賭け事は原則禁止されおり、Kalshiのように海外で合法的に運営されているサービスであっても、日本国内からアクセスして賭ける行為は「日本国内で行われた賭博」とみなされるリスクがあります。

そのため、「先行指標」として閲覧にとどめる(入金や取引は控える)のが、安全な利用方法といえます。

まとめ文:予測市場が描く新しい社会のカタチ

予測市場とは、選挙結果や経済指標などの「未来の出来事」を商品として売買する仕組みです。

参加者が金銭を賭けて予測を行うことで、専門家の分析やアンケートよりも精度の高い「未来の予報図」が可視化されます。

日本では、金銭や仮想通貨を賭ける行為は「賭博罪」に抵触する法的リスクが高いため、利用には注意が必要ですが、単なる賭博の枠を超え、現代社会における意思決定の新しいインフラとして注目を集めています。

参考URL:

  • Kalshi 101
  • Polymarket:Get Started
  • Opinion:Point System (PTS)
  • Opinion:Points Every Week
  • 2026 Skynet Prediction Markets Report(Adobe)
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