バイビット、HTX関連の入出金はマネーロンダリング対策(AML)やコンプライアンス、リスク管理強化の対象となる可能性があると顧客に警告。英国がHTX運営元のHuobi Global S.A.に制裁を科した数時間後の通告。
この通知は、大手暗号資産取引所によるHTX関連フロー遮断の初の公的対応の一つ。バイビットは、ユーザーに口座への資金送金時、HTX関連ウォレットの利用を避け、すべての取引で現地法令を順守するよう勧告。
具体的に、バイビットはHTX関連送金について、追加のAMLやコンプライアンス、リスク管理チェック対象になると説明。すべての口座取引で現地法規およびプラットフォーム方針を遵守するよう求めた。
一方、HTXは制裁対象企業と消費者向けプラットフォームを明確に区分。取引所はHuobi Global S.A.とオンラインHTXプラットフォームは別法人と説明した。
HTXはこの区別により、制裁指定が日常オペレーションに影響しないとの立場を示す。
同様に、フオビグローバルのアドバイザーであるジャスティン・サン氏は、関連チームが英国当局と速やかに協議を進める方針を表明。
コインキットのヴィタリー・ゴルベンコCEOはBeInCryptoに対し、今回の措置がグローバルな前例となり、資産凍結条項のリスクが最も深刻だと指摘した。
アーカムによると、HTXはUSDT保有残高が7400万ドル超となり、ポートフォリオ上位10資産の一つとなっている。
AML事業者SHARDのフェドル・イワノフ分析ディレクターは、英当局の命令は英国在住者および英国法人にのみ拘束力が及ぶと述べた。
それでも、同氏はグローバル銀行やステーブルコイン発行元がHTXカウンターパーティへの審査を強化すると予測。
テザーは過去にも当局指定ウォレット上のUSDTを凍結し、ロシアのGarantex取引所にも措置を講じている。
イワノフ氏は、AMLラベリングによって数時間以内に英国制裁指定が各種コンプライアンスラインへ波及したと強調。このスピード感が、制裁対象と非制裁対象の暗号資産エコシステム間の分断を促進させていると分析。
2027年施行予定の欧州暗号資産AML規則により、分断の拡大が見込まれる。
1億ドル超のHTX関連USDTが注視される中、テザーやサークルによる新たな対応に業界の関心が集まる。
こうした通知は、バイビットの規制順守強化姿勢と合致しており、制裁対象カウンターパーティへのグローバルな規制強化を進める動きと重なる。


