Microsoftはサンフランシスコで開催したBuildカンファレンスにて、開発者向けの新しい自社開発AIモデルを発表した。同社はソフトウェア生成向けにMAI-Code-1を、推論タスク向けにMAI-Thinking-1をリリースした。
MAI-Code-1はテキストプロンプトをアプリケーションやウェブサイトのソースコードに変換する。テキストベースのソフトウェア開発ツールへの需要が高まる中、Microsoftは同モデルを発表した。開発者はいまや自然言語プロンプトを使ってコード、インターフェース、基本的なプロダクトを構築している。この手法は「バイブコーディング」というラベルのもとで注目を集めている。
MicrosoftはMAI-Code-1をGitHub CopilotおよびVisual Studio Codeに統合した。これにより、コーディングモデルは同社の開発者ユーザーベースに直接アクセスできるようになった。MicrosoftのデベロッパーマーケティングチーフおよびGitHubのオペレーティングチーフを務めるKyle Daigle氏は、同モデルを「推論において超高効率」と表現した。
同社はその点を活かして、より低い運用コストを強調した。新モデルによりMicrosoftはAIコーディングコストをより細かく管理できるようになる。同社は外部のモデルプロバイダーに費用を支払う代わりに、Azure上で自社モデルを稼働させることができる。
Microsoftはまた、パフォーマンスとコスト管理を重視した推論モデルMAI-Thinking-1も発表した。同社はこのモデルを中規模かつ効率的なモデルとして位置づけた。Daigle氏はMAI-Thinking-1について「高効率・高パフォーマンスを念頭に構築された」と述べ、「低いトークンコストで動作する」と付け加えた。
開発者はAIモデルへの入出力に対してトークンを使用して支払いを行う。そのため、トークンコストが低いと、大規模なワークロードを運用する企業にとっての支出削減につながる。MAI-Thinking-1はMicrosoft Foundryを通じてプライベートプレビューに入った。
同サービスは顧客がAIモデルをソフトウェアアプリケーションに統合するのを支援する。顧客はMicrosoftが推論モデルを広く提供する前に、関心を登録することができる。同社はより広いアクセスに向けた正式リリース日をまだ発表していない。
Microsoftは自社システムを構築しながら、主要なAI企業にも多額の投資を行ってきた。同社はOpenAIに130億ドル、Anthropicに50億ドルをコミットした。またAzureクラウドサービスを通じてOpenAIおよびAnthropicのモデルも提供している。しかし、新モデルにより開発者はMicrosoft自身のエコシステム内でもう一つの選択肢を得ることになる。
同社の戦略は、OpenAIとAnthropicが株式公開市場への上場計画を進める中で打ち出されたものだ。報道によれば、Anthropicは月曜日に新規株式公開(IPO)の申請を非公開で行った。OpenAIも今年中に上場の可能性を検討しているという。両社は現在のAIサイクルにおいて力強い成長を記録している。
Microsoftは5月にGemini 3.5 FlashをリリースしたGoogleからSchablonenから競争に直面している。Googleは同モデルを自社データセンター内でのコーディングなどのタスク向けに設計した。Buildでは、Microsoftが音声認識および合成音声生成向けに更新されたクラウドモデルも発表した。また、画像生成のアップデートとWindows PC向けの小型AionモデルAionも公開した。
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